土地の資産価値は、将来性と道路や形状等の利便性に左右される

土地の資産価値は、将来性と道路や形状等の利便性に左右される

建物の不動産価値は1年ごとに減少していきます。住んでいるうちに少しずつ劣化をしていくので新築が中古と言われるのは仕方がありません。また一般的な木造住宅は約20年が過ぎれば資産としての価値はゼロになると言われています。ここでは土地の資産価値をご紹介します。

土地の価格は下がり傾向にある

かつての日本では高度経済期と言われる時代からバブルが崩壊した頃まで「土地」の価格の高騰が続いていました。しかし、その後は土地代データによると、1991年ごろをピークに土地の価格が下落傾向になっていることが分かります。

土地価格が下がる理由は人口減少

全国的にみても土地の価格は下がっている傾向にあります。これは、やはり現代の少子高齢化が影響しているとも言えます。子供の数が減ってきているため、人口減少はますます進んでいくでしょう。それにより土地の需要は減り、どんどん地価が下がることになります。

ただ、すべての土地で価格が下がっているわけではありません。人が集まる利便性がよい土地では、人気があるため土地価格の参考基準の地価は下がることがないと言えます。

住みやすい土地は価格も下がらない

不動産の購入は、一生に何度もあるものではありません。快適な暮らしを求めて不動産を購入しますが、住んでみることで不便を感じるケースもあるでしょう。

車があって利便性を重視しない場合、少し郊外の静かな土地を購入すれば、高齢となった時に不便と感じることもあります。やはり徒歩範囲内にスーパーや病院、銀行などが集中している土地は便利で若い世代から老後まで不便と感じることはないものです。

若い世代にも高齢の世代にも受け入れられる住みやすい土地は、年代を問わず購入希望者が多いため、土地の価格は下がりにくいと言えます。スーモジャーナルによると、国土交通省発表の土地白書では利便性の良い地域、あるいは住環境に優れた地域の住宅地では価格の上昇傾向も見られています。

やはり利便性のいい都市部は地方都市に比べると、土地の資産価値は下がりにくい傾向にあります。

土地の価値は周辺環境で変わる?

土地は、建物と違ってそれ自体が劣化するということはありません。ただ土地の資産価値として評価される時には、立地やさまざまな条件によって変わります。

利便性のいい土地かどうか

一般的に駅やバス停、スーパー、病院、学校など日常生活に密接に関わる施設に近いことが土地の価格を左右します。利便性が良い土地は買いたい人も多いので値段は上がり、売却の時には希望価格で売りやすい土地です。

土地の形

土地の形はさまざまありますが、一般的に価値がある土地は長方形の使いやすい形状です。三角形や多角形の土地は建物も建築しにくく、価値としては下がります。

土地と道路の関係

土地にはいろいろなパターンがあって、1本の道路にしか接していない土地や2本の道路に接している土地もあります。中でも、角地と言われる土地は出入りしやすいため、土地の価値は良いと言えます。

そして接している道路の幅にも注目です。いくら2本の道路に接していても、交通量の多い広めの道路と車が交差するのがやっとの道路を比較すると、前者の方に価値があります。

また旗竿地と呼ばれる道路に2m程度しか接しておらず、そこから奥まった場所に建物を建てる形状の敷地は、土地の価格は安く資産価値としては低めです。しかし人気のエリアであれば、こうした形状でも価値は高くなることもあります。

購入時には売却時のことも視野にいれる

一戸建ての住宅に住む場合に欠かせない土地選び。多くの人は快適に暮らしやすいかを考えがちです。

しかし将来売却することになった場合、利便性や形状、接道状況で難が見られる土地は、売りにくい傾向にあります。次の買い替えや購入時には、他の人も欲しがる土地かを考えて購入するのが理想的です。

参考リンク:「家の寿命」中古住宅は新築と築10年でどれくらい価値は変わるのか?

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