不動産売買の仲介手数料3%はどこから来た数値?

中古の一戸建て住宅の購入を検討しています。購入にあたりいろいろ費用が掛かるようですが、仲介手数料が売却価格の3%+6万円となっているのが分かりません。

これってどんな根拠で決められている額なんですか?どこの不動産屋でも同じですが、この金額は不動産業界の慣習なのでしょうか?この金額を値切ることはできるのでしょうか?

イエキットの回答
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仲介手数料の上限額は宅建業法第46条第1項に基づき、国交相(国土交通大臣)が定めております(国土交通省告示第172号)。正式な計算式は以下の通りです。





200万円以下の金額100分の5.4
200万円を超え400万円以下の金額100分の4.32
400万円を超える金額100分の3.24


小数点以下は消費税の部分です。例:5×1.08=5.4

例えば1000万円の物件であれば、200万円以下の部分は、200×5.4/100=108000円
200万円超え400万円以下の部分は、200×4.32/100=86400円
400万円超えの部分は、600×3.24/100=194400円
合計388800円となります。

これを簡単に計算するための簡易計算方法が、
200万円以下の場合、売買価格×5%+消費税
200万円超え400万円以下の場合は、売買価格×4%+2万+消費税
400万円超えの場合は、売買価格×3%+6万円+消費税
となり、1000万円の物件で計算すると
1000万円×3%+6万円+消費税(8%)=388800円と同じ結果になります。

これは1つの取引で売主、買主それぞれ片方から受領できる報酬の上限額ですので、上限額以下であればいくらでも構いません。大手は社内での決まりがあるので無理でしょう。個人など小さな業者であれば、嫌がられますが、ダメ元で交渉してみてはどうですか?

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