初めて家を売ろうと考えている方に向けて、その流れと期間を分かりやすくまとめました。家の売却では慌ただしく準備したり、不動産会社がどのように家を売ってくれているのか見えないため、本当に仕事しているのか不安になることもあります。
マンションの売却から引っ越しまでに準備すること
マンションの売却から引っ越しまでの間にすべきことの解説です。売買契約が済むと、引っ越しの準備をしますが、引き渡しまで期間がないと忙しくなります。引っ越し前・引き渡し当日、引っ越し後の手続きを事前にまとめておくと、余裕を持ったマンションの売却準備ができます。
マンションの売却が決まってから引っ越しまで早ければ1ヶ月程度で進みます。これはマンションの売却時に買主が銀行ローンの予備審査も通り、本審査も問題なさそうな最速のケースです。売却してから引っ越しまでの期間はバタバタしますので、作業項目のリストアップやチェックシートを作っておくと良いでしょう。
マンション売却の引っ越し日
1つだけマンションの売却前にシミュレーションしておくべきなのが引っ越しするタイミングです。家具・家財の量や次の引っ越し先がすぐに住めるかで変わるので、不動産会社を通して買主とも売買契約までに相談して決めておくべきです。
具体的な引っ越し日として考えられるのは以下の3つです。
先にマンションから引っ越し
マンション売却から、すぐに引っ越し先の新居が準備完了であれば、マンションを引き渡す前日までに引っ越しを行うのが無難です。
当日にマンションから引っ越し
マンション引き渡し当日の午後の引っ越しは、不動産会社の都合や天候の影響で遅れることもあるので避け、午前中に終えるのが無難です。
後でマンションから引っ越し
マンションを売却してから引っ越しが最も余裕を持てますが、日割り計算で精算される固定資産税や買主のローン返済開始日に関係するので、マンション売却の決済から引っ越し日までの金銭等の負担を売主がすることになります。これも売却の契約時に決めるので、必ず確認しておきましょう。
マンションを引き渡してから引っ越す場合、鍵を渡すのが遅れることになりますので、よく不動産会社とも相談しておきます。なお売却したマンションの確認は不動産会社と相談して、引っ越し前か当日にマンション内を見てもらいます。売買契約で決めたクーラー・植栽等の確認や掃除・クリーニング内容を元に準備します。
マンションの決済と引き渡し(鍵の譲渡)をすることで売却が完了しますので、
が理想的です。
またマンションの引き渡し完了までの火災等による物件の滅失や毀損は売主に責任が生じます。売却が決まり、マンションから引っ越しをしても安心せずに、引き渡し当日まで火事には十分注意して準備しましょう。
マンション売却から引っ越しまで
精算金の確認
マンションの引き渡し以降の支払いは買主が行うので、管理費や固定資産税を日割りで行います。これを確認して、買主から収納する精算金額を計算して、領収書を不動産会社で準備します。
マンション確認の立会い
売却するマンションは現地で買主と売主によって最終確認をします。
残置物の処理
マンションに付帯している設備や植栽を引き渡すのか、または廃棄処理をするのか、買主と相談して決めておきます。
クリーニング
マンションを引き渡す前に各部屋の清掃、水周りの清掃を行いますが、このクリーニングレベルを相談します。クリーニングはダスキンなどの業者に依頼するのが無難ですが、汚れが少なければ引っ越し前後に家族で掃除しても構いません。
鍵とマンションの書類
全ての鍵とマンションの書類、管理規約やパンフレット、エアコンやバスユニットなどの取扱説明書類を準備しておきます。引き渡し当日に購入者へ手渡しします。
引っ越し
マンションから新居への引っ越し手配をします。当日までに必要な売却費用として、仲介手数料や司法書士費用の次に大きな費用です。マンションの引っ越し日と新居への入居日を確定しておきます。
マンションの引き渡し当日
住宅ローンの実行
買主に住宅ローンが実行されて、売却に関する諸費用の精算や仲介手数料、司法書士報酬の支払いを行います。
鍵を買主に渡す
マンションの全ての鍵、エントランスキー・玄関ドアキー・物置や木戸用キー・駐車場キー等、持っている鍵を全て手渡しします。代わりに買主から鍵受け取り証を受け取ります。
マンションの書類を渡す
売却するマンションの管理規約書類やパンフレット、設備の取扱説明書など関係書類一式を手渡しします。
マンションの売却後
主に公共サービスを中心に、届出等が必要となります。先に売却するマンションから引っ越しをする場合は、以下の説明から必要項目を読み取っていただければと思います。
挨拶
売却するマンションの住民や住み替え先の住民に引っ越しの挨拶をします。
住民票その他
転出届を物件所在の市町村窓口で行います。転入時には新しい住民票や印鑑証明が新居所在地で得られます。また住所変更届は警察書、銀行、カード、保険、会社、学校等にも必要です。
家族の転校手続きや転院手続き
就学児童がいる場合は引っ越し前に学校に相談し、必要な制服や教科書を手配します。かかりつけの病院があれば転院手続きも事前に行っておきます。
郵便物転送依頼
旧宅宛の書類は郵便局にてすべて無料で転送処理してくれます。
公共サービス手配
公共サービス停止の連絡を電気、水道、ガス、電話、通信、ケーブルテレビ会社へ、また新居での開設を早めに依頼しておきます。
引っ越し
引っ越しの代金は、多忙な月末より空きの多い月初が安いと言われています。また1~3月は一般的に割高です。引越し業者に頼むと、クーラーや洗濯機、冷蔵庫などの取り外しや設置もやってくれます。
納税
マンションを売却してから翌年までに確定申告が必須ですので、確定申告は自分で忘れずに行うことを忘れないでください。マンション売却に掛かる所得税の計算には不動産売却の所得税を参考にしてください。
不動産会社で税金に関する説明冊子を用意していますので、良く読んで必要書類(マンション購入時の価格と経費領収書また売買契約書や領収書コピー等)からマンションの売却益を試算し、各種控除を差し引いて所轄税務署に分離課税として申告します。
予め準備リストがあれば、引越し前でも慌てずに済みます。仕事をしながらだと準備する時間が取れないので、早めに引っ越し準備は終えておきましょう。
不動産の売却前にまず査定
イエイは約1分で複数の不動産会社に査定できる一括査定サイト。不動産会社によって500万円以上、査定価格に差がでることもありますので、買取をお願いする人は特に比較しましょう。
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不動産売却前に知っておきたい知識
不動産会社に連絡を取ると、まず最初に査定を行うことから始めます。査定はあなたの不動産と似た条件の不動産から算出し、実際に不動産を見て補正して算出します。
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