初めて家を売ろうと考えている方に向けて、その流れと期間を分かりやすくまとめました。家の売却では慌ただしく準備したり、不動産会社がどのように家を売ってくれているのか見えないため、本当に仕事しているのか不安になることもあります。
マンションの売却に適した季節と時期を、過去のデータから調査
マンションや住宅は売却まで時間が掛かりがちですが、どの時期に売買されやすいでしょうか?不動産の売却のタイミングを逃してしまうと、売れ残り物件といった悪いイメージを購入者に与えてしまいます。マンションの売却を急いでいない場合は、少しタイミングを見計らって、不動産が活発に売買される時期にさっと売ることが大事です。
あなたがマンションを売りたいとき「どの時期にマンションを売ればいいか」と考えると思います。マンションの売却価格は年末に下降し、3月までに上昇する傾向ですが、1年を通して時期ごとに売却相場の大きな変動はありません。
しかし、物件の査定は売主がマンションの売却を考えた時期に決まり、購入者が多い時期とは関係がありません。この記事では、どの時期に市況が活発なのかを調査しました。
マンションや住宅を売却する売主の不安に対する回答ための調査ですが、別の目的もあります。
マンションや住宅を売却のために市場に出してからいつまでも購入者が現れないと、悪い物件だと判断されがちです。購入者もじっくりと中古マンションの情報を検索・検討しているので、いつまでも売却したいマンションの販売情報がサイトに掲載されていると条件の悪い問題のある不動産だと判断されマンションを内覧さえしてもらえません。
不動産投資家の方に聞いた話ですが、売れない不動産はイメージを一新するために広告やレインズの登録を一旦抹消する仲介業者もいるそうです。個人でマンションや住宅を売却したい場合は、売却情報を操作する必要はなく、それよりマンションを販売する時期や値下げの時期を見極めて短期間で買主との交渉・契約に繋げたほうが良いでしょう。
イエキットの売却相場でも使用している無料の国土交通省の土地総合情報システムのデータを参考にしています。
土地、土地と建物、中古マンションなどの実際の売却価格に加えて、所在地、土地の面積・形状、前面道路や都市計画に関する情報等も含め一括で分かります。全国の主要都市を対象に土地単価の平均値などが分かる手数料いらずのサービスです。
2006年から2015年まで不動産売買のデータを参考にしていますが、2006年は売却データ数が少ないため、年毎に多少の偏りがあります。
用途が住宅になっている不動産だけを対象としているので、土地付き建物と中古マンションの2つのみ参考にしています。
住宅兼事務所や使途不明な不動産を除外しているので、実際の売買取引数より情報量が少ないのですが、今回の調査は時期別の不動産売買状況の傾向ですので、あまり影響はないと判断しています。
売却状況を時期別に調べた結果を示します。
1~3月 | 4~6月 | 7~9月 | 10~12月 |
---|---|---|---|
23.5% | 24.9% | 25.5% | 26.1% |
時期ごとに売却状況に大きな変化は見られず、どの時期も起伏のない結果となりました。年末までに、少しずつ市場が活発になっているので、秋から冬という時期は若干マンションを売却しやすい時期なのかもしれません。
これは売買の契約日または支払い日の結果ですので、調査結果からだけ判断すると冬にマンション売却の準備をするのではなく、秋の時期までにマンションの査定や売却準備を済ませ、年内にマンションを売却するのが良さそうです。
ただし、時期により売却状況に大きな変化がないのであれば、物件周辺の状況やあなた自身の状況を考慮して、マンション売却のタイミングを狙うのが契約への近道でしょう。
国土交通省が発表している時期別の取引データは、四半期ごとの情報ですので、月ごとの状況は判断できません。例えば、1~3月は最も販売状況が低い時期ですが、3月だけが特別高い場合もあります。
そこで簡単に、売却しやすい時期を推測してみました。まず国土交通省の土地取引件数をもとに、大規模な土地の取引件数を月ごとに調査してみます。
国土利用計画法にもとづき届出された土地取引の件数・面積や登記情報にもとづいた取引件数・面積について、地域ごとに集計し、公表しています。全国の市区町村を対象に、土地取引動向の概況を把握するための調査です。登記情報に基づき、毎年1月から12月の間に全国で売却された土地の総件数や総面積の動向を把握しています。
大きな土地の売買取引なので、個人でなく法人が契約しているのですが、月毎の売却状況が分かりました。調査結果は以下に示します。
1~3月 | 4~6月 | 7~9月 | 10~12月 |
---|---|---|---|
26.7% | 23.1% | 24.0% | 26.2% |
1月 | 658,899件 | 7月 | 850,363件 |
---|---|---|---|
2月 | 797,158件 | 8月 | 768,104件 |
3月 | 1,256,544件 | 9月 | 816,395件 |
4月 | 785,190件 | 10月 | 843,911件 |
5月 | 745,580件 | 11月 | 813,061件 |
6月 | 822,592件 | 12月 | 1,006,353件 |
この調査からも、1~3月が最も売れる時期だが、その時期以外は減少し、推移はマンション等の住宅用途の取引件数とあまり変わりません。
マンションや土地の売却時期に関する推測
ここからの売却時期に関する推測には主観が大いに入っています。
大規模な土地取引では1~3月という時期になぜ増加しているかという理由は、特に3月が1年間で最も多い取引量を示していることです。これは法人では、3月の決算や年度内に取引を完了させることが重要視されているためだと考えられます。
個人がマンション等の住宅を購入する時、賃貸や会社での取引とは異なり、売却時期を考える必要があることは多くありません。そのため、法人の3月ごろの時期に不動産取引件数が個人よりも多いのでしょう。年末の時期の取引も若干多いのも同じ理由からだと考えられます。
もし12月と3月の時期の売買取引件数を修正して、半強制的に住宅用途の取引と同じような推移にするのであれば以下のような結果が得られました。
あまり理論的なグラフとはいえませんが、3月と12月以外の時期の推移は実際の土地の売買件数ですのであなたのマンション売却時の参考資料の1つにしてください。
結論としては、年内にマンションの売買契約を済ますことを目標とし、少なくとも3ヶ月ぐらい前の時期からマンションの売却準備を開始する方法をとるのがポイントです。
今回の調査では、晩秋から立冬までが売りに適した時期で、その時期の中でも12月が最も売却できる結果でした。
今回調査したマンション等の住宅用途の不動産の総取引の事例は約116万件でした。マンション等の住宅のみに限定していおり、さらに不明分も多数合ったのにも関わらず、巨大な売却件数であると実感しました。
今回の調査では日本中のマンションと一戸建てを対象としましたが、各都道府県やマンションか一戸建てかという物件の種類によっても結果に差異があるでしょう。
また売却しやすい時期が分かっても、売却するマンションを上手に相手にアピールしないと成約に結びつきません。自分が所有する家を売却のために宣伝するのは恥ずかしいかもしれませんが、マイホームが予測に反して売れない時は、こちらの不動産鑑定評価基準を参考に長所を探すを活用して、お客様に希望する値段で売る為にもあなたの自宅マンションの価値を見つけてください。
不動産の売却前にまず査定
イエイは約1分で複数の不動産会社に査定できる一括査定サイト。不動産会社によって500万円以上、査定価格に差がでることもありますので、買取をお願いする人は特に比較しましょう。
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不動産売却前に知っておきたい知識
不動産会社に連絡を取ると、まず最初に査定を行うことから始めます。査定はあなたの不動産と似た条件の不動産から算出し、実際に不動産を見て補正して算出します。
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