ソニー不動産を不動産売却の目線から見た特徴

ソニー不動産を不動産売却の目線から見た特徴

不動産売却をソニー不動産に依頼しようか迷っている方の参考にしてください。ソニー不動産の特徴や評価、メリットについて解説しています。

会社プロファイル

ソニー不動産株式会社(以降ソニー不動産)は家電メーカーであるソニーの子会社です。設立からまだ4年の若い会社で、ソニー銀行やソニー生命などと同じソニーグループの一員です。本社は中央区銀座にあります。

公式サイトは//sony-fudosan.com/ です。

①事業の領域

不動産売却、購入、リフォームが中心ですので、不動産売却に力を入れていますので、自宅売却の方にはいいですね。

②事業の規模

事業の規模はまだまだ成長途上の若い会社です。新しい挑戦的、また野心的なサービスに挑戦中ですので、業績的にはまだまだ未熟だと感じます。
また支店数も少ないですので、相談や手続きは都心付近の支店に出向きます。日常的な業務はインターネット活用で実施してもらえます。

・資本金は18.2億円(2015.7時点)
・業績は不調です。
(H27年度売り上げは、わずか11.6億円、累積損失は8億円に)

・支店は銀座3店舗、渋谷と池袋に1店舗づつ
定休日は売却部門は毎週火・水曜日、営業時間は10時~18時30分です。

キャッチコピー

ソニーグループですので広報活動は力強いです。ただ戦略的なコンセプトとリアルな業績には乖離もありますので、売却が進まない時は他社との一般媒介契約に切り替えることも考えておきましょう。

①エージェント制度

売り主だけを担当することで高値売却を徹底的に追及に自信があるようです。既存不動産業界が当然としています両手取り引きは利益相反だと決め付けた挑戦的なコンセプトには敬意を表します。ただ、このことで他社よりも高値で売れているというデータ公開はされていないので、このような裏づけ根拠の公表にも期待したいです。

②お客様の総合満足度91.7%

豊富な売却ノウハウでサポート(お客アンケートの有効回答での2017.3評価%です)とありますが、少し定性的な感じがしますね。
CS(顧客満足度)を数値化したり、定量的なデータなら、できれば3ヶ月以内の売却成約率がいくらだとかを公表してもらいたいです。

③仲介手数料の割引制度

専任割引で最大5万円と自社サイトで広報しています。
元気な中堅の不動産会社なら条件付きで仲介手数料は30%割引などを実施していますので、もっと踏み込んだ割引制度が期待されます。

④AI技術エンジン

買い手向けにお買い得物件を紹介できる物件探索MAPシステムを利用できます。売り物件の予測エンジンにソニーのAI技術を取り入れたアプリケーションを提供しています。
先進技術を既存業界に先んじて取り組んでいることは大歓迎です。取り扱い物件などビッグデータの集積活用による精度アップを期待します。

⑤ニュース

おうちダイレクトでYahoo不動産と提携、個人間中古物件の売買取引をうたう。
Yahooが出資して共同で開発した不動産ポータルサイトです。業界では賛否両論あり刺激的です。個人同士がこのプラットフォームを利用するにはまだまだ時間がかかりますし、また登録物件の提供を不動産業界ができないという点は利用できる物件数の点で懸念材料です。

⑥サイトの特徴

エージェント制度の紹介にサイトが費やされているように感じます。売却の場合ならまず簡易査定から売却情報を得て、専任媒介契約を締結、REINSに物件登録して買い主を探すという売却までの流れは一般的なものです。ただ大手不動産会社(住友不動産販売など)のポータルサイトと比べて物件検索機能がやや劣るのも消費者から見てもの足りません。

不動産他社との違い

①売却エージェントに特化

これが一番大きな特徴です。担当エージェントは売り主だけを担当します。

②査定はソニー1社査定のみ

複数社への一括査定は実施していませんので、ソニー不動産に査定依頼すると同時に他の一括サイトで査定を依頼するのが良いでしょう。この中で良いなと思われる不動産会社をピックアップするのが良いでしょう。

③サービスエリア

今は1都3県のみ(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)での売買サービス提供に限定されています。物件住所が他府県ならソニー不動産以外は担当しませんので、他の不動産会社を当たりましょう。

④仲介業務のみで、買取はしない

あくまで売却エージェント制度なので、しっかり高値で売却できるので、買取することは必要ないという立場のようです。

⑤手数料割引はあるが金額は5~10万円引き

あくまでおまけ的なサービスで、片手取り引き志向なので、両手取り引きのような付加価値は期待できませんから、ここを大きく割り引くのはありえません。

口コミ

既存の不動産会社や 不動産流通経営協会(FRK)などが、両手取引きのネガティブキャンペーンやYAHOO不動産との1社独占型の提携に反発しての動きがあります。

イメージの良いSONYブランドですので、大手財閥系不動産会社の一部と同じような上から目線だ・・のように評判が悪いケースや高級物件偏重なため大衆的物件は断られるなどの口コミが散見されます。

業績の悪さが戦略的なコンセプトの重荷によってもたらされているのではとの指摘も見受けられます。

不動産会社としての評価

ソニー不動産は星二つ★★です。

評価については記事買い替えの不動産会社選びに説明した手法で試算しました。

①強い点 11点
事前登録客保有 充実サイト ブランド強度 自社査定機能、現地査定実施、営業担当スキル、査定に客観性有、エリア限定 金融機能 ローン相談 片手志向 発信力

②口コミ
業績△1点 コンセプト△1点

③評価: ★★
試算値=(①11-②2)÷21×100%=評価47.6%(50%±10%は★★と考えています)
※口コミを含めない場合も評価範囲上限値として追加考慮しています。
あくまでこちらの価値観による試算ですので、絶対的なものではなく、参考としてご理解ください。

Step0
不動産の売却前にまず査定

イエイは約1分で複数の不動産会社に査定できる一括査定サイト。不動産会社によって500万円以上、査定価格に差がでることもありますので、買取をお願いする人は特に比較しましょう。

また全国1000社が登録しているので、売却や買取できる会社がきっと見つかります。

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