初めて家を売ろうと考えている方に向けて、その流れと期間を分かりやすくまとめました。家の売却では慌ただしく準備したり、不動産会社がどのように家を売ってくれているのか見えないため、本当に仕事しているのか不安になることもあります。
三井のリハウスを不動産売却の目線から見た特徴
三井のリハウスで不動産売却を検討している方に向けて、三井のリハウスの特徴をまとめました。三井不動産のグループ会社で、様々な系列会社が存在します。一戸建てやマンションと言った居住用の不動産だけでなく、駐車場などの事業用不動産の仲介でも相談してみてください。
会社プロファイル
三井不動産リアルティ株式会社 (以降リハウス)は三井不動産グループの不動産仲介会社で、全国で278店舗のネットワークがあり、30年間連続全国仲介取扱件数でNo.1を達成しています。名実共に日本一の不動産仲介会社です。三井不動産グループには三井不動産、三井不動産レジデンシャルや三井ホームなどがあります。本社は千代田区霞ヶ関にあります。三井不動産のららポートやホテル・リゾート、駐車場運営などもグループとして実績があります。
公式サイトはhttp://www.rehouse.co.jp/ です。
①事業の領域
売買仲介や賃貸仲介の不動産仲介業務が中心です。 グループのマンションブランドであるパークハウスやパークホームズ、パークコートなどの建設、販売、仲介、管理また今後の建替えなどの活用力やグループ内での相乗効果もあり、三井住友銀行などの財閥系の仲介会社であり、この業界1位の地位にはかなり底固いものがあります。
②事業の規模
- 資本金は約200億円( 2016年度時点
- 設立は1969年
- 支店は 全国に278店舗あります。(2017年3月)
- 業績は連結営業収益1365億円(2015年度)
- 仲介取り扱い件数は37000件(2014年度)で第1位
- 従業員は約3800名(2016年度)
- 定休日は毎週水曜日と第1・第3火曜日、営業時間は10時~18時
三井不動産グループ連結の営業収益は1兆5679億円(2016年3月期)ですから、リハウスはこの中で約10%を占めています。2012年度~2016年度各3月期は収益増加で安定して推移しています。
キャッチコピー
リハウスのサイトに記載している内容から、主に売却機能面からの特徴を記述しています。
①主な特徴
『三井のリハウスが選ばれ続けている理由』
「おかげさまで30年連続NO.1」
- ・宅地建物取引士は担当者の100%が資格保有
- ・全国278店舗と業界最大級
- ・チームでサポート
- ・全物件を現地調査
②満足度や売却成立率
『売却査定に強い5つの理由』
・ 数多くの売却実績から培ってきた経験値と独自のノウハウ、 全国のリハウスネットワーク278店で売却物件情報を共有
・国内最大級となる約2.6万件(約26,000件)の物件情報を公開ーアクセス数も H27/1から14ヶ月の月間平均1,070万件以上
・「MyリハウスFile」の会員登録数24万人以上
・より確実な“売却”をお約束する「【売却】保証」や売却物件の印象をアップする「【住まい】クリーンアップサービス」などの実施
・売却成立率の掲載はないですが、「 3ヶ月間での成約を目指します」(買取はまず売却優先、必要なら買取り業者紹介) とあります。
③仲介手数料割引
とくに手数料の割引はうたってはいません、大手不動産会社に共通する標準的な業界価格「最大3%+6万円」 でしょう。業界でも一番の両手取引き志向とされているようですので、まず手数料の割引はないと思われます。
④システムや技術面
・「マンションライブラリー」
首都圏だけでなく全国レベルでの分譲マンションデータ掲載や売り出しマンション掲載、またお知らせメール実施で会員顧客獲得
・「マンション即時査定サービス」(Smart analyzer for owners)
「豊富な取引量」「統計解析力」「専門家の知見」を基盤としたシステムで高精度の価格推測を即時に提示します。(エリアは現在は東京ベイエリアのみに限定、順次エリア拡大予定とのことです)
・「過去10年間の取り引き実績件数」を、町名ごとに検索(世田谷区の上馬にエリア指定するとマンション71件、戸建て・土地42件などの取引実績数が閲覧できます)
⑤ニュース最新
支店開設などのニュースリリースは多いが、社会的にインパクトがありそうな営業や技術の新発表はないようです。マイナスイメージとなったのが、グループの「横浜傾きマンション」騒動の三井不動産レジデンシャル(2015・4)やリハウスの囲い込み志向が記事(「週刊ダイヤモンド」)にされたものがあります。
⑥サイトの特徴
- サイトでは「マンションライブラリー」を活用した売却物件を掲載しています。
- サイトからの「MyリハウスFile」購入希望登録者は25万名(平成28年10月)にのぼり、「新着物件お知らせメール」を配信しています。
- 三井のリハウスホームページには月間1000万件以上の閲覧数(平成27年4月~平成28年3月の平均)があり、物件案内画像も最大30点やパノラマ画像の掲載を実施し買い主捜索しています。
- サイトでは過去からの「売却取引実績数をエリアごとに」確認できます。本当に売却できるのかなどで信用度の確認になります。
3)不動産他社との違い
①ブランド力で全国規模のネットワーク仲介
グループが持つ「パーク」シリーズのマンション群をはじめとした取引実績やグループ企業との相乗効果で仲介件数は日本一というブランド力を形成し、それらを活用した強気の営業がなされています。
②査定
サイトからの「簡易調査」では概算価格の提示、現地での「訪問調査」による価格提示がなされています。リハウスローンサービス株式会社もあります。
③サービスエリア
全国展開であり、首都圏、関西、中部、札幌、東北、四国、九州エリアでネットワークがあります。
④買取り保証
リハウスサポートメニューとして
・「買い替えサポート」
スムーズな買い替えを支払期日に応じて「売り先」か「買い先」によっての、二重ローン発生や新居物件が見つからない場合の仮住まいなどをサポートします。
・「買取りサポート」
リハウスではなく、取引先でもある複数の購入検討先を紹介できます。売却を急ぎたい、近隣に知られたくない、現状有姿でそのまま売りたいとかのケースに対応します。
・その他「相続サポート」「空き家・空き地サポート」「賃貸サポート」「購入サポート」などもあります。
・売却専用コールセンターがあり、受付時間8時~24時年中無休(年末年始は除く)でオープンしています。
⑤手数料割引
とくに手数料の割引は宣伝してはいません。
口コミ
①好印象か悪いのもあるのか
・大手3社の物件囲い込み件数、 三井不動産が最多、囲い込み率はリハウスで21.2%の業界は1位(「週刊ダイヤモンド」)
・ この調査レポートでは「(囲い込みの対応が)非常に手慣れている印象を受け、囲い込み行為が、担当者レベルのみではなく、店舗全体での対応であり、日常的に行われていることが推測されます」と結論付けています。 REINS登録の目的である「物件公開」がかならずしもを守れていない印象です。
②販売員の印象や業績の印象
・初回のメールからつぎの回答までに日数がかかりすぎる。担当者によって印象が悪いことがある。
不動産会社としての評価
リハウスは「星三つ★★★」です。
評価については記事「買い替えの不動産会社選び」で説明した手法で試算しました。
①強い点 15ポイント
②口コミ △2ポイント
③評価: ★★★ 星三つ(★二つは50%±10%、★三つは超60%)
試算値=(A15-B2)÷総ポイント21×100%=評価61.9%
※口コミを含めない場合を評価範囲上限値として追加考慮しています。
=======================評価表(参考)==================
納得性を得る判断基準の例
前出の視点を踏まえて、下記のような項目と判断基準KWDの有無合計数で不動産会社を評価していけば良いでしょう。あくまでマクロ的な選択方法ですので、実際には担当者などから得た印象度などを重視することもも重要です。
①早く決まる=成約実績が見える KWD:判断基準① 成約率の公表、事前登録客保有、充実サイト、売却物件総数、ブランド強度
②妥当価格で売れる=査定能力が見える KWD:判断基準② 自社査定機能、現地査定実施、営業担当スキル、査定に客観性有、エリア限定
③買換えでも安心=ローン能力が見える KWD:判断基準③ 金融機能、FP活用、ローン相談、買換え保証
④顧客やCSR志向=顧客志向が見える KWD:判断基準④ 片手志向、社会貢献、発信力、コールセンター、公器性、営業時間、手数料戦略
※CSR: corporate social responsibility
( 企業が倫理的観点から事業活動を通じて、自主的(ボランタリー)に社会に貢献する責任のこと)
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あくまでこちらの価値観による試算ですので、絶対的なものではなく、参考としてご理解ください。
不動産の売却前にまず査定
イエイは約1分で複数の不動産会社に査定できる一括査定サイト。不動産会社によって500万円以上、査定価格に差がでることもありますので、買取をお願いする人は特に比較しましょう。
また全国1000社が登録しているので、売却や買取できる会社がきっと見つかります。
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不動産売却前に知っておきたい知識
不動産会社に連絡を取ると、まず最初に査定を行うことから始めます。査定はあなたの不動産と似た条件の不動産から算出し、実際に不動産を見て補正して算出します。
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