家を解体して売却するなら、不動産会社に相見積もりを取る

家を解体して売却するなら、不動産会社に相見積もりを取る

家を解体して売却を行いたい場合があります。空き家などの古家をなくして更地にし、住宅用土地として販売したい場合などが主なケースでしょう。家の解体費用においては、業者ごとに大きな差も出る可能性があるため、複数の業者に見積もり請求をすることが重要です。

不動産売買において、土地を更地にして販売するため、古い家屋を解体して売却することがあります。古家の解体工事をする費用は、さまざまな条件や周辺状況によっても異なります。

参考記事→古い家の売却

古家を解体して売却する

築年数が古い家を売却していても、住宅自体の査定額も微々たるものだったり、なかなか家が買取されず、思うように売却が進まないため、「建物を解体すべきか?」と思い始めるかもしれません。しかし、いったん更地にしてしまうと新規に住宅を建設する目的で土地を探している方にしか売却できないことになります。

近年では、中古住宅をリフォーム・リノベーションして生活しようと考えている方も増えてきていますから、更地にして売却してしまうことは買い手を減らしてしまうことにもなりかねませんよね。

ただ、中には「売却された土地を購入後に自分で更地にしたいから解体費用分を安くしてほしい」と言ってくる購入希望者もいます。その時に、売却中の家の解体費用が分からなければ買主に言われるがまま「解体費用分」として値引きしなければならないことになってしまう可能性もあるでしょう。

そこで売却中の家の解体費用を知ることで解体費用込の価格として土地を売却できます。また売却有無に関わらず、相続で空き家のまま年数が経過した家屋は、アスベスト発生や火災、倒壊のリスクもあり、周辺地域住民にとってデメリットを生みます。売却せず所持するにしても、著しく老朽化した家屋などは、所有者が負担する固定資産税を解体によって抑えられる可能性もあるため、古い家屋は解体しておくべきとも言えます。NHKニュースによると築40年以上になる老朽化の著しいリスクのある空き家は全国でも増え続けているようですが、望ましい状況とは言えません。

一戸建ての解体費用

土地の売却や家の解体は一生のうち、そう何度もあるものではありません。そのため、解体とはどういったものか、また費用についても分からないという方が大多数ではないでしょうか。100万円程度が相場とも言われますが、解体工事にかかる費用は条件によって異なるので、参考程度に覚えておきましょう。

解体するべき家屋の状況

売却・解体する家の大きさや構造

一般的に解体費用は坪単位で考えられることが多く、坪数が大きいほど費用はかかります。1坪あたり木造住宅では2~4万円、鉄骨住宅3~5万円、鉄筋コンクリート造3~6万円が相場です。木造が壊しやすいのに対し、鉄骨や鉄筋では強度や難易性が高く、また産業廃棄物の処分代金がアップします。

売却・解体する家の周辺環境

また取り壊しをする家屋の周辺環境も費用に影響します。例えば、地方などで周辺道路が広く隣家との間が離れている場合などは、解体工事に使用する重機の搬入も容易に行えます。しかし、接している道路が狭い場合、重機の使用が制限されてしまうケースもあり人力での作業の費用が高くなってしまいます。

また隣家との間隔が狭い解体作業の場合、周辺に粉じんが飛び散ることを防ぐための「養生」という対策が必要になります。場合によっては、防音対策もしますから費用は上がります。

売却・解体する家の浄化槽の有無

浄化槽がある場合も撤去費用をプラスして考えなければなりません。また撤去する前には事前に専門業者に清掃の依頼をしておく必要もあります。清掃費は、撤去費用とは別です。

その他の撤去物

樹木や塀、庭石などの撤去が存在する場合には、別途加算されます。

複数の業者からの見積もりがおすすめ

解体業者については、なかなかなじみがない方が多いので「どこに依頼したらいいか?」というところは悩みどころです。最近では、インターネットで複数業者に一括して見積もりをお願いできる便利なサイトもあります。見積もりの詳細については、現地の細かい状況を見なければなりませんが、依頼する業者によっては数十万から数百万の差が出ることもあります。

また「お金がかからない」というだけで業者を簡単に決めてしまうと、後々のトラブルに繋がってしまうことにもなりかねません。不明な点があれば、相談できるような業者選びをすることも大切です。自治体によっては解体費用の助成金を受けられます。建築年数や倒壊のリスクがあるか条件もありますが、ポイントや注意点を事前にチェックしておきましょう。

Step0
不動産の売却前にまず査定

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