初めて家を売ろうと考えている方に向けて、その流れと期間を分かりやすくまとめました。家の売却では慌ただしく準備したり、不動産会社がどのように家を売ってくれているのか見えないため、本当に仕事しているのか不安になることもあります。
初めての不動産売却、自分の不動産を売るには
初めての不動産売却。不動産を売る理由は様々ですが、何をどうして良いか分からないのは同じです。まず、どういった手順で売り出されるのかを知りましょう。税金や引っ越しなど売れた後の準備も気になりますが、売却が完了するまで2ヶ月以上は掛かります。まずは売り出されるまでの手続きをご紹介します。
一戸建てやマンションといった自分が住んでいる持ち家を売るには、不動産会社にお願いするのが一般的です。まずは不動産会社の方と話し合い、どれくらいの価格で売りに出すか、どういった契約にするのかを決めます。
中古住宅の価格
例えば新築マンションの同じ階であれば、ほとんど同じ価格で売り出されています。一戸建てでも建売住宅・分譲住宅であれば、ほとんど同じ価格でしょう。ただ中古住宅となると、どんな住み方をしていたかで変わり、また売りに出す側が決めるので価格帯も千差万別です。
路線価や類似物件との比較で、言い値というほど価格差はありませんが、売却価格が100万円以上変わってくることは珍しくありません。
路線価と近くの中古住宅価格を見ると、大まかな価格は自分でも分かりますが、住宅の場合、買い手の心象によるので実勢価格とは大きく異なることが多いので、あまりオススメはできません。そこで中古住宅価格を知るためにオススメされているのが、複数の不動産会社に査定できる一括査定サイトです。
1つの不動産会社に査定するだけでも問題ありませんが、変な不動産会社に当たらないためのリスクヘッジや査定価格の平均を見るため、不動産会社の対応を会う前に確認するなど、より安全に取引を成立させるために利用者が増えているようです。
参考記事:不動産の査定
不動産は人生で一番大きい買い物と呼ばれるほど、大きなお金が動きますのでトラブルも少なくありません。一括査定だけでなく、自衛のためにも慎重に不動産会社は選びましょう。
実際の取引価格を知りたい時は
実は実際の取引価格は自分でも調べることが出来ます。
1つ目は後で登場するレインズです。もう1つは国土交通省が開示している不動産取引価格情報検索です。この2つは物件が特定できるほどの詳細な情報はありませんが、自分と似たような間取りや築年数の物件が見つけられるので、大まかに価格を知りたい方は調べてみてください。
またイエキットの不動産売却相場ページでは、国土交通省の不動産取引価格情報検索の情報を元に、都道府県や市区町村ごとの平均値や推移をまとめています。
2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 |
---|---|---|---|---|
4201万円 | 3756万円 | 4219万円 | 4799万円 | 3946万円 |
不動産会社との契約
不動産会社に中古住宅を査定してもらい、売り出す金額が決まれば、不動産会社と契約をし、実際に売り出すことになります。参考→不動産売却の媒介契約の種類
売り出す方法といえば、チラシが思い浮かびますが、まず不動産会社はレインズと呼ばれる、売り出されている全ての不動産情報が載っているデータベースに登録します。
賃貸でも同じ方法を取っていますが、通常、不動産会社はレインズに登録されている物件の中から家を探している買い手に物件を紹介します。ここで不動産会社との契約には、3種類ありますので、以下に説明します。
- 一般媒介契約
- 専任媒介契約
- 専属専任媒介契約
一般媒介契約
複数の不動産会社に売却のお願いを出来る媒介契約です。不動産会社の負担が軽くなり、自分で買い手を見つけられる一方で、不動産会社は買い手を見つけないと仲介料をもらえないので、力を入れる優先順位は低めです。
誰にも知られずに売買できるメリットはありますが、不動産会社はあまり喜ばない契約です。ちなみに一般媒介契約の場合、レインズへの登録は任意なので、売り手が登録するか決めることが出来ます。
専任媒介契約
レインズへの登録と売り手への報告が義務付けられていて、なおかつ1社の不動産会社にしか依頼できないので、不動産会社としては力を入れやすく、ただし売り手としては変な不動産会社に当たると時間の無駄になる可能性がある契約方法です。
不動産会社への仲介料は決まっているので、不動産会社としても「売ったらいくら」が計算しやすく、一般媒介契約のように他の不動産会社に取られることもないので、こちらの契約を進められることが多いです。
専属専任媒介契約
一番拘束力が強い契約で、より売り手への報告が密に行われ、また一般媒介契約や専任媒介契約と違い、売り手が自分で買い手を見つけることも許されません。
理由がなければ、専任媒介契約で十分ですが、不動産会社にすべてを任せ、積極的に連絡を取っていきたい場合は、この契約を選択するといいかもしれません。
契約の注意
どの契約を選んでも構いませんが、プライバシーを最重要視するのでなければ、専任媒介契約で問題ないかと思います。ただし、専任媒介契約は3ヶ月の期間があり、期間内に解約する場合は掛かった費用をこちらで負担することになるので、3ヶ月間契約し続けることがほとんどです。
ですので、不動産会社をじっくり選ぶためにも、メールや電話で済ませられる一括査定をお願いするのがオススメです。きちんと対面で人を見て判断したい方は、必ず2~3社ほどは不動産会社を回りましょう。
契約後の流れ
契約後は、自分ですることはあまりありませんが、内覧と呼ばれる買い手希望者が物件を見学に来ることがあります。言われたその日に内覧があるわけではありませんが、日頃からキレイにしておくと、相手にも好印象を与えることが出来ます。
詳しくはこちら→不動産売却の内覧
相手も中古住宅ということは分かっているので、無理にリフォームする必要はありませんが、「住人がちょっと・・・」とならないように自身の身だしなみも最低限整えて、出迎えましょう。
不動産の売却前にまず査定
イエイは約1分で複数の不動産会社に査定できる一括査定サイト。不動産会社によって500万円以上、査定価格に差がでることもありますので、買取をお願いする人は特に比較しましょう。
また全国1000社が登録しているので、売却や買取できる会社がきっと見つかります。
不動産売却の悩みはイエキットへ
現役・元不動産仲介担当者やFPが、あなたの疑問に回答します。
不動産売却前に知っておきたい知識
不動産会社に連絡を取ると、まず最初に査定を行うことから始めます。査定はあなたの不動産と似た条件の不動産から算出し、実際に不動産を見て補正して算出します。
不動産売買時の媒介契約には一般・専任・専属専任の3種類があります。それぞれに特徴はありますが、一般か専任で悩むことが多いです。一般の場合は複数社に選べるものの不動産会社が力を入れないと言われており...
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